【ボウリング】〜上手くなりたい人のために〜無駄な力は使わない
こんにちは、ブログ管理人のJG6BRHです。
前回より、私の趣味であるボウリングのスコアアップのコツについて書き始めました。
まず、この記事は「今よりもっとボウリングが上手くなりたい!」という方に向けて書いています。本格的に競技会とかには出る気はないけど・・・という方でもOKです。
もちろん、ボール・シューズも買ったけど、なかなか上手くならなくて・・・というお悩みの方、大歓迎です。
「スコアなんか関係ねえ、とにかく楽しけりゃいいんだよ!」とか、「技術やマナーとか知らなくても関係ないじゃん!」という方は、このブログの記事は無意味です。これ以上お読み頂かなくて結構です。
・・・という事を、最初にお断りしておきます。
さて、前回はスコアアップの第一歩として、意外と見落とされがちな「ボールの選び方」について書きました。
今回は「ボウリングに力はそんなに必要ない」という事を書いてみます。
ボウリングのスコアアップには欠かせない基礎的な部分です。ぜひ、参考にされてみて下さい。
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【 目 次 】
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1.適切なボールを使えば力はいらない
前回は「ボールの選び方」について書きました。どんなボールを選べばよいのか、もう一度確認しておきましょう。
適切なボールとは、「指穴のサイズと感覚が手に合っていて、軽すぎず重すぎない、無理なく持てるボール」になります。
もし、適切でないボールを使っていた場合、どのようなことになるのでしょうか?いくつか考えてみましょう。
(1)親指の指穴が大きすぎる場合
親指を指穴に入れた時に、ブカブカで指が簡単に抜けてしまうボールの場合、投球のためにスイングをするとボールを落としそうになります。当然ですよね、ちょっと考えれば判ります。
すると、これも当然ですが手に力を入れて落とさないように頑張ります。しかし、この「力」が余計なんです。手に力を入れれば、腕にも体にも力が入ります。余計な力が入った体はスムーズに動きませんので、自分で考えているようなコントロールが効きません。なので、狙ったところにボールを投げられず、スコアが思うように出なくなります。
指穴が小さい場合は、ボールを持つ力は小さくて済みますが、指が抜けなくなるのでボールが手から離れるタイミングがバラバラになります。下手をすると怪我のもとになります。なので、指穴の大きさは大変重要なのです。
(2)ボールが軽すぎる場合
ボールが軽い場合、ボールを持つ力は少なくて済みます。しかし、軽い分力で制御しやすいので、どうしても振り回してしまいがちです。野球などでも、軽すぎるバットは振り回してしまいますし、道具を振って使う競技では、振り回しすぎるのは良くないのはだいたい誰でも知っていると思います。ボウリングも同じで、ボールを振り回してしまうとコントロールが出来ません。思ったところにボールがいかないので、スコアが出ない原因になります。
(3)ボールが重すぎる場合
当然ですが、重すぎるボールは落としやすくなるので、力を入れて持たなければなりません。仮にしっかり持てたとしても、スイング中にボールに振り回されやすくなります。振り回してもいけませんが、振り回されてもいけません。
やはり、ボールは適切な重さを選ぶ必要がありますね。
2.無駄な力が入るとどうなる?
スポーツで無駄な力を入れてもいいスポーツは無い、と私は思います。ボウリングも立派なスポーツなんです。無駄な力を入れていい訳はありません。
ボールが適切でないと、力が入ってしまいボールをうまくコントロールできなくなることは先程書きました。しかし、適切なボールを使っていても、「力を抜く」というのはなかなか難しく、どうしても力で何とかしようとしてしまいがちなのが人間です。
では、無駄に力が入っている場合、ボウリングではどんな欠点があるでしょうか?
(1)バランスが崩れてしまう
スポーツでは、バランス感覚が非常に需要です。最近は良く「体幹」などという言葉もよく聞きますが、一流の選手は体幹が強くバランス感覚に優れていると思います。
強く鍛えられた体幹を持っているからこそなのでしょうが、実は無駄な力を使っていない証でもあると思います。マスターズで優勝した松山選手のフォームを見て、「すごい力を入れて構えてるなあ」と感じる人はいないと思います。
もちろん、力を使うべきところでは力を入れています。しかし、全体を通してみると、上手く脱力された奇麗なフォームが見て取れると思います。
無駄に力が入った動作では、力の入っている方向に体のバランスが崩れてしまいがちになります。ボウリングは18m先にあるピンを正確に狙う競技です、バランスが崩れてしまえば、正確なコントロールが出来ないのは誰でも理解できますよね。
上手く力が抜けると、コントロール性が良くなりスコアアップに繋がります。
(2)体力が持たない
よく若い人でも、ボウリングで2ゲームも投げると「腕が痛くなってキツイ」とか、「体力が持たなくてもう無理」という話を聞きます。
投げ放題をやっているボウリング場では、時々何10ゲームも投げている若い人がいますが、翌日には腕が筋肉痛になったりしています。
これは、無駄な力を使っているからに他なりません。もちろん筋肉痛などは普段使わない筋肉を駆使したせいもあるでしょう。
しかし、体中に力を入れた状態で長時間スポーツをすれば、それは当然体力がすぐに持たなくなってしまいますよね。
しかし、上手く力を使わずに競技をすると、長時間の大会などでも全く体力を使いすぎることなく続けられるようになります。私は大会など長時間の投球をしたり、練習でも1日で10数ゲーム投球する事もよくあります。しかし、筋肉痛になったり途中で腕や指が痛くなったりという事はありません。
どちらかというと、競技の時にはメンタル面で疲れを感じることがほとんどです。
これは、無駄な力を使わずに投球を続けているからに他なりません。
20ゲームくらいの投球なら、20代の若い人にも体力的にもスコア的にも負けない自信がありますよ。(もちろん相手が同じ競技者なら話は違いますが・・・(笑))
3.力を使わず重さを使う
では、「無駄な力を使わない」投球とはどうすればよいのでしょうか?
ボウリングはボールをスイングして、前方のピンに向かって投球する競技です。このボールを活かしましょう。
ボールの重さは、例えば15ポンドのボールでおよそ7~7.5Kgです。(15ポンドはほとんどのボウリング選手が使用している重さです。)
少し軽めの13ポンドでも5~6Kgくらいあります。この重さを利用するのです。5Kgのダンベルを持ったところを想像してみて下さい。体力にもよりますが結構ズシッとくるでしょう。ボウリングでボールを構えるように、これを前に持ったとして、その状態で腕の力をスッと抜くと、ダンベルはその重さでスッと下がります。
ボウリングでも同じです。ボールを持って構え、前にボールを出したら力でボールを振りにいくのではなく、腕の力を抜いてみます。ボールを落とさない程度の力は必要ですが、後ろに引っ張り上げるような力は全く要りません。
腕の力を抜くと、ボールはその重さで勝手に下がります。
腕は肩を支点に回りますので、腕の先にあるボールも自然と後ろに振られ、さらに振り子のように後ろに上がってきます。この時も力で上げることなく、また止めることもせず、自然と上がるところまで上げましょう。
上がったボールは、今度は重さで下がり始め、前へと戻っていきます。そしてボールが最下点に来たその時だけ、ボールをコントロールするために少し力を使います。
この時の力も「少し」です。力任せにコントロールすればバランスを崩しますし、せっかくスムーズに振られたボールの勢いがすべて無駄になります。
ここまで書いたことを簡単なイラストでイメージにしてみます。
このように、力を使わずボールの重さをうまく利用する事こそが、ボウリングのスコアアップのポイントです。そのためには、いかに適切なボール選びが大切かもお分かりいただけると思います。
いかがでしたか?
ボウリングのスコアアップのために、少しでもお役に立ちそうでしたら幸いです。
せっかくやるなら楽しく、永く、そして少しでも好スコアを出したいですよね。
ボウリングは単純なルールで誰でも楽しめますが、知れば知るほど奥の深~~い競技です。これからもどんどん、スコアアップのための記事を書いていきたいと思います。