春の風景を撮るなら、やっぱり一眼レフカメラがいい! ~一眼レフってどんなカメラ?お勧め商品など~
4月、いい季節になりましたねぇ〜(^^)
早い地域では、桜は散ってしまった所もありますが、まだまだこれから!という地域も多いと思います。
新型コロナウイルスのため、なかなか気ままに外出、という訳にはいきませんが、しっかり感染対策をして、時には春の風景を楽しみに出掛けてみるのもいいと思います。
きっと、沈みがちな気分を明るく開いてくれるでしょう。
綺麗な風景を見れば、やっぱりそれを写真に収めておきたくなります。
今はインターネットの時代、撮った写真を使ったオリジナルのアイコンなどをSNSにアップするのも楽しいですね。
となれば、せっかくなら出来るだけ綺麗な写真を撮りたくなりませんか?
気に入った場所を写真に収めて、家に帰っていざ写真を見直してみたら、ピンぼけ・暗い・アングルが変・・・などなど、思ったような写真が撮れていなかった、という残念な経験は誰でもあると思います。
少しでも綺麗に、お気に入りのシーンを残したい・・・。
私はそんな時は「一眼レフカメラ」をオススメします。現在のスマートフォンに搭載されたカメラの性能は非常に高いものですが、やはり一眼レフカメラの持つ高い性能や自由度は、写真を撮る楽しみを無限に広げてくれます。
この記事では、私が一眼レフカメラをお勧めする理由や、一眼レフカメラとコンパクトカメラの違い、メリットなどを書いてみたいと思います。
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1.一眼レフカメラって?
現在は、スマートフォンには当たり前にカメラが組み込まれていますよね。
解像度が高くなり、自由なズームが出来、夜でも綺麗な写真が撮れるようになりました。
軽量コンパクトなデジタルカメラも、市場ではたくさんの商品が販売されています。
そんな中、一眼レフカメラというと、そういう誰でも気軽に使えるカメラと異なり、本格派なイメージがあったりしませんか?
そもそも、どういうところがコンパクトなデジタルカメラやスマートフォンのカメラと異なっているんでしょうか?
まず、一眼レフカメラを見たことが無いという方は少ないと思いますが、外観は写真のような感じです。
結構前のモデルになりますが、外観は最新型と大きく変わりません。
一眼レフカメラの「レフ」とは、「レフレックス」の略で、「反射」の事です。
ドラマなどの撮影で使う「レフ板」と同じです。一眼レフカメラの「レフ」が反射しているのは、レンズから入って来た光です。
センサの前に配置されたミラーで、レンズからの光を反射させ、プリズムで屈折させてファインダーに導く構造になっています。
一眼レフカメラの構造を、簡単な模式図にすると、下記の画像のようになります。
実際にボディ(カメラ本体)の内部を覗くと、光を反射するミラーが見えます。
ミラーは、撮影時には上に跳ね上がるようになっていて、その後ろにシャッターがあります。シャッターを通して入った光がセンサで捉えられ、写真の像となります。
この構造によって、一眼レフカメラのファインダーで見える像は、実際に撮影される像と同じものが見えます。これが構造上の特徴と言えます。
ちなみに「一眼」というのは、ファインダーのレンズと、撮影用のレンズが共通である事から来ています。
スマートフォンやコンパクトデジタルカメラの場合は、一度センサで捉えた画像を、モニタに写していますので、生の像とは異なるデジタル処理された像、という事になります。
また、レンズを交換出来るのも一眼レフカメラの特徴です。取り外したレンズは写真のような感じになります。
レンズ交換出来るメリットなどについては、この後説明します。
2.一眼レフカメラならではの機能
では、一眼レフカメラではどのような事が出来るんでしょうか?
コンパクトデジタルカメラやスマートフォンのカメラと比較したメリットなどを挙げてみます。
(1)レンズ交換が出来る
先程、一眼レフカメラの特徴として、レンズ交換が出来る事を書きました。
確かに、コンパクトデジタルカメラやスマートフォンのカメラはレンズが固定されているので、交換は出来ません。
では、レンズ交換が出来るメリットは何でしょうか?
それは、撮影シーンに応じて最適なレンズを使用出来る事です。
例えば、私はよく飛行機の撮影をしますが、コンパクトデジタルカメラやスマートフォンで飛行機を撮影すると、どうしても小さく写ってしまいますよね。一般に、飛行機は近くで撮影するのが難しいです。なので、離れた所からでも被写体を大きく見られる「望遠レンズ」を使う必要があります。
逆に、ドライブ先などで広大な景色を撮影したい時に、望遠レンズでは撮影出来る範囲が非常に狭くなり不向きです。
このようなシーンでは、「広角レンズ」が適しています。
この他にも、花や昆虫などを出来るだけ近づいて撮影出来る「マクロレンズ」など、様々なレンズがあり、シーンに合わせた最適な選択が出来ます。
これは、レンズ交換ができる一眼レフカメラならではの得意分野ですよ。
(2)マニュアル撮影でシーンの演出が出来る
コンパクトデジカメやスマートフォンでの撮影は、ほとんどが自動でカメラが必要な調整をしてくれます。お手軽な撮影ならそれで十分ですね。
だったら、なぜわざわざマニュアル(手動)で撮影する必要があるんでしょうか?
一眼レフカメラは、いろいろな手動モードがあります。これを使う事で、自動では撮れない作品のような写真が撮れるんです。
例えば、モデルさんのポートレート撮影のような、背景をボカした写真や、レーシングカーや電車などを、スピード感を引き出して撮影する流し撮りなど、これらはマニュアル撮影が出来る一眼レフカメラならでは。
スマートフォンでも最近は多くのアプリがあるので、お手軽に作品風の写真に加工することが出来ますが、やはり作品の質は一眼レフには敵わないと思います。
ちょっと知識も必要なモードですが、自分の意図を作品に表現出来るのが、一眼レフカメラの利点であり、魅力です。
(3)拡大しても荒くならない高画質
一眼レフカメラのセンサはコンパクトやスマートフォンのセンサと比較し、大きなサイズのセンサです。つまり、撮影される画像データのサイズが大きく出来ます。
カメラの性能でよく比較される画素数ですが、スマートフォンの場合iPhone12 Proのカメラでは1200万画素となっています。これに対し、本記事でも後ほど紹介しているキヤノンの「EOS Kiss 10Xi(エントリーモデルクラス)」で2410万画素と、約2倍の画素数です。
画素数は多ければ良いというものではありませんが、基本的にはやはり多いほうが画質向上には有利です。
例えばコンパクトやスマートフォンで撮影した写真を大きく拡大してみた事はありませんか?
画面で普通のサイズで見ると綺麗に見える写真が、拡大するとなんだかザラザラ感があったりします。
これは、小さいセンサで撮影した、小さい画像を拡大しているからです。
デジタルカメラで撮影した写真は、小さな点の集まりのようなものです。これを無理やり拡大すれば、画質が低下するのも当然です。
一眼レフカメラでは大きなセンサで撮影しますので、元々の画像サイズも大きく、拡大しても画質の低下が起きにくいのです。
(4)光をたくさん取り込めるレンズ
一眼レフカメラのレンズは、コンパクトやスマートフォンのレンズに比べて非常に大きな直径ですよね。何故あんなに太いレンズが必要なんでしょうか?
写真の撮影とは、光をカメラで取り込む事なんです。
なので、出来るだけたくさんの光を取り込める方が、画質の面で有利になります。
特に、光の少ない夜の撮影などではその差は歴然となります。
スマートフォンでも最近は綺麗に夜間撮影が出来ますが、あれはデジタル処理で暗い画像を明るくしているからです。
レンズの口径が大きく、センサも大きい一眼レフは、夜でも光を取り込む能力が高いので、高画質の写真が撮れるのです。
3.もちろんデメリットも
ここまでいい事尽くめな感じですが、もちろん一眼レフにも弱点はあります。
(1)普段の持ち歩きにはちょっと・・・
サイズの大きい一眼レフカメラ、当然重量もそれなりにあります。
特にレンズの中は、複数枚のガラスレンズが組み込まれています。
カメラ本体にも、プリズムやミラー、レンズやシャッターを駆動する機構部が入っているので、重量が増してしまいます。
ポケットにスッと入れて持ち歩き、好きな時にサッと出して撮影、という用途には一眼レフカメラは向いていません。
(2)高価なレンズ群
一眼レフカメラで撮影する時、レンズは画質に大きく関わります。良いレンズはやはり高い画質が期待出来ますが、やはり高価です。
なかなか、手軽にポンッ!と購入出来る価格ではないです。
(3)大容量になる写真データ
センサのサイズが大きい一眼レフで撮影した写真は、そのデータサイズも大きくなります。
なので、撮影した写真を他の人とやりとりする場合でも、大きなファイル容量の送受信が必要になります。
写真データは一般的に「JPEG」という形式が多いと思いますが、これは扱いやすく圧縮されたデータです。
データの容量が小さいため、大容量のメディアやメモリを必要としないので、コンパクトカメラやスマートフォンでの撮影に適しています。
しかし、圧縮された写真データは、容量が小さい分画質が犠牲になっています。このため、大きく引き伸ばして印刷したり、大画面で表示させたりすると画質が荒く見えたりします。
一眼レフカメラでも「JPEG」形式での撮影は可能ですが、コンパクトカメラとの大きな違いは「RAW」形式で保存できる点です。「RAW」形式では、データの圧縮を行いません。センサで捉えた画像そのままのデータが記録されています。なので、大きなサイズで印刷したり画面表示させても画質の低下が少なくなります。
ただし、圧縮していない「RAW」という形式では、小さくても数MB〜大きくなると数10GB以上の容量になります。これ、一枚の写真で・・・の話ですよ(笑)
ちょっと旅行などで、たくさんの写真をRAWで撮影した日には、いったいどんだけ大容量のメディアが必要になるんでしょうね・・・。
しかし、先ほども書いた通り、圧縮されていない生データのRAWファイルは、いろいろな加工に強く、画質の低下が起きにくいのが魅力です。
4.初めての方にオススメのカメラ
以上、一眼レフカメラの魅力や優位性を書いてきました。
ここまで読んで頂き、「ちょっと一眼レフを使ってみたいかも・・・」と、興味を持って頂いた方にお勧めしたい一眼レフカメラをご紹介します。
ちなみに私はキヤノンユーザーで、今まで一眼レフはキヤノン製しか使った事がありませんので、ご紹介する商品もキヤノン製です(笑)。
キヤノンの一眼レフカメラ「EOS」シリーズにはプロ仕様から入門者用まで、多数のラインナップがあります。その中からいくつかご紹介してみます。
(1)キヤノン EOS Kiss X10i
一眼レフカメラの入門者向けに位置づけられる「Kiss」シリーズの最新モデルです。
初めての一眼レフ、という方でも気軽に手にできるコンパクトさと軽量さがウリです。
その重量は約500g(レンズ除く)と、ちょっと家族で出かけよう、という時でもサッと持っていけるお手軽さです。サイズは幅67mmX高さ28mmX奥行92mmです。
画素数は2410万画素、最大7コマ/秒の高速連写が可能です。
商品には2本のズームレンズが標準で付属する、ダブルズームキットとなっているので、手にしたその日から広角~望遠まで、お好きなシーンをどんどん撮影できます。
(2)キヤノン EOS Kiss X10
こちらも同じく入門者向けのKissシリーズですが、X10iをちょっとコンパクトにした「X10」です。重量は約450g(レンズ除く)とX10iよりもさらに軽量ですが、オートフォーカス機能や連写性能がやや劣ります(最大5コマ枚/秒)。
その分、価格もお求めやすい価格帯になり、初めての一眼レフとして最適な商品だと思います。手軽に持ち運べる標準ズームレンズが付属しており、私も強くお勧めできる一台です。
(3)キヤノン EOS 90D
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 90D EF-S18-135 IS USM レンズキット EOS90D18135ISUSMLK-A
- 発売日: 2019/11/30
- メディア: Camera
ミドルクラスに位置づけられるモデルです。
ハイエンドモデルほどではないですが、エントリーモデルと比較するとボディサイズや重量が増加します。この「90D」は重量約700g(レンズ除く)、幅140mmX高さ105mmX奥行77mmとなっています。
機能的にはやはりミドルクラスらしく、エントリーモデルよりもグッと性能アップし、画素数は3250万画素、最大10コマ/秒の高速連写が可能になります。
ここまでエントリーモデルからミドルクラスまで3機種をご紹介しました。
私は90Dから遡る事、数世代前のミドルクラス「40D」を所有していますが、いまだに現役バリバリです。一眼レフカメラは、よほどひどい状態で取り扱わなければ、ボディもレンズも永く使うことが出来ます。
初めて一眼レフカメラを持つ方には、なかなか勇気のいるカメラではありますが、写真を撮る目的や、どんな被写体をどんな風に撮影したいか、コンセプトが明確な方であれば、ミドルクラスのモデルから始めることを私はお勧めします。
私が初めて購入した一眼レフカメラはフィルムカメラでした(デジタルカメラがない時代ですので)が、販売店で購入目的や撮影したい写真などを話して相談した結果、やはりミドルクラスを進められ、結果的にそれは成功だったと今でも考えています。
もちろん費用の問題もありますので、最初はエントリーモデルでも良いですが、目的が明確な方はすぐに上位モデルが欲しくなることが多く、最初からミドルクラスで始めれば、後からボディを買いなおす費用が掛からないので、結果的にコストパフォーマンスが良くなります。
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お手軽に、誰でも簡単にスマートフォンで写真が撮影出来る時代ですが、本当に画質にこだわるなら、やはり私は一眼レフカメラをお勧めしたいです。
私もちょっとした撮影はスマートフォンを使います。しかし、春の桜や秋の紅葉など、また旅行先での風景撮影などには必ず一眼レフカメラを持参します。
後から写真を見直してみた時でも、一眼レフカメラで撮影した写真の画質はやはり違います。
皆さんも、せっかく撮影するならば、より綺麗で、一つ上質な写真を残してみませんか?